赤城病院リワーク・デイケア

赤城病院リワーク・デイケアは平成20年4月に開所し、復職や就職を希望する方に対して「医療リワークプログラム」を提供しています。①復職までスムーズにつなげる ②復職後の再発を防止する の2つを主な目的としたプログラムで、1~4のステップをクリアしていくステップアップ方式でおこないます。最大30人の仲間と一緒に、平均3カ月~1年かけて取り組んでいきます。

リワークパンフレット
クリックするとPDF形式でパンフレットがダウンロードできます

赤城病院の医療リワークプログラムをおすすめする理由

○心身のリズムを整えやすい
 通所することで生活リズムを改善しつつ、有酸素運動やストレッチなどのプログラムで体を動かす感覚を取り戻します。また、共通の悩み・目標を持つ他の参加者と交流することで、刺激を受けたり、孤立感をやわらげることができます。

○専門スタッフの客観的評価
 症状がどの程度よくなっているのか、復職の準備はどの程度できているのかを自分で評価することは難しいものです。当院にはうつ病リワーク協会主催の研修を受講した医師・看護師・精神保健福祉士・作業療法士が在籍し、客観的な観察・評価をおこないます。定期的な個別面談でフォロー、フィードバックします。

○再発防止への取り組み
 復職準備においては「再発防止に備えること」もとても大切です。そこで、症状が安定した段階で、「客観的に自分を振り返る方法・ストレス場面に遭遇したときの対処方法」をスタッフが一緒に考えていきます。

○医療との連携
 赤城病院に併設しているため、急な病状悪化時などは速やかに受診することができます。関連病院と連携することで、精神的医療のみではなく、身体的医療も提供しています。

○復職時の連携をコーディネート
 復職時には主治医や産業医、産業保健スタッフ、人事担当者などと意見をすりあわせることが必要です。支援開始時・終了時にコーディネート面談をおこなうことで、ご本人を中心に、職場と医療スタッフが連携して復職をめざしていきます。

プログラム内容

☆リワーク5月プログラム表(クリックすると開きます)
☆居場所型・プレリワーク5月プログラム表(クリックすると開きます)

■ビジネススキルプログラム
 ビジネス場面で想定される事例を元に、原因・解決策について考え、話し合いを行います。その中で、ビジネス場面において必要とされる対応力などの獲得を目指します。

■コミュニケーション
 コミュケーション技法を学びながら、ゲームなどの集団活動を行います。集団活動を行う中で、円滑なコミュケーションや信頼関係の構築に向けたスキル獲得を目指します。

■アンガーマネジメント
 取り扱いの難しい怒りの感情や自身の傾向について知識を深めていきます。 知識を深めていく中で、怒りの対処スキル獲得を目指します。

■個人課題
 読書やPC作業など、ご自身で設定した課題に取り組んで頂きます。 また、段階的に自己分析やレポート作成を行います。 課題を行う中で、「集中力」や「作業遂行能力」など、職場復帰・就職・通所をする上で必要なスキルの獲得を目指します。

■基礎体力向上プログラム
 主に卓球やヨガなどの運動を行います。運動を行う中で、他メンバーとのコミュケーションや協調性を意識しながら、「基礎体力向上」を目指します。

■認知行動療法
 集団にて段階的にストレス状況の振り返りを行い、自身の考え方(認知)や行動に着目する中で、考え方の傾向(自動思考)や対処法の見直しを行います。 集団での気づきを大切にしながら、「ストレス対処能力」の獲得を目指します。

■疾病教育
 病状悪化の早期発見と対処、自己理解を目的にクライシスプランの作成を行います。 作成したクライシスプランはリワークスタッフ、主治医と共有し、再休職予防を目指します。

■プレイヤーズミーティング・フォローアップ
 リワークを利用する中での不安や悩み事についてメンバー同士で話し合いを行います。 また、リワーク修了者の方は、職場復帰後・就職後・通所後の不安や悩みについて相談ができます。

ご利用の対象となる方について

◎対象について
 うつ状態(医師より診断を受けた)であり、次のいずれかに該当する方

※医師より参加許可が無い方、暴力など集団に適応が難しい方は利用できません


◎リワーク利用規則
  こちらをご覧ください(クリック)

開所日と利用時間について

利用手続き(当院通院中の方)

こちらをご覧ください(クリックで開きます)

利用手続き(他院通院中の方)

こちらをご覧ください(クリックで開きます)

デイケアルーム

リワーク1
リワーク2
リワーク3
リワーク4

アウトカム(リワークのみ)

リワーク・デイケア利用者推移 リワーク・デイケア利用者推移
リワーク利用者総数について リワーク利用者総数について
リワーク修了者の内訳 リワーク修了者の内訳
リワーク利用者推移/日 リワーク利用者推移/日
リワーク利用者 男女比 利用登録者の年齢層
リワーク利用年齢層 リワーク利用者 男女比
リワーク利用者 疾患別割合 リワーク利用者 疾患別割合
リワーク利用者の現状 リワーク利用者の現状
6ヶ月以上就労継続率 6ヶ月以上就労継続率

利用者の方の感想

●20代 女性利用者

 リワークでは、自分を労る大切さ、今の自分を維持する大切さ、自分を褒める大切さを学ばせていただいたからこそ、 今の自分がいます。
 リワークプログラムの中では特に認知行動療法の過程について、何度も繰り返し、学んだことはとても貴重な体験でした。
 感情の起伏が激しく、自分を責めがちな私にとっては、目の前の状況を整理し、自分を分析することで病気と向き合うこと、今の自分への第一歩になりました。 もともと、リワークでは休職中の居場所利用だけのつもりで始めましたが、 180°人生を変える大きな分岐点になりました。
 前職に復職予定でしたが、看護師さんや相談員さんなど、スタッフ面談で何度も自分にとって何がいいのか考え、看護師さんには厳しい現実を何度も突き詰められましたが、その看護師さんのおかげで自分の最善の道を選べました。
 東京に引っ越し後も、リワークの方のサポートを受けつつ (TEL)、現在は頓服薬の服用をやめ、減薬し始めています。
 仕事は前職と同じ、アパレルに再就労し、楽しく働いています。

●20代 女性利用者

 結論からいうと参加してよかったと思います。復職するにはリワークの参加が絶対と、産業医から言われたのをきっかけにリワークがはじまりました。
 最初の数か月は、何の意味があるのか解らず、ただ参加しなければいけないという気持ちで参加していました。人と接するのが怖くなってしまいコミュニケーションを取ることに不安や恐怖を感じていましたが、他のメンバーさんはとても優しい人たちばかりでした。悩みを話した時には、自分では気づかなかった考え方を得られて、心がとても楽になり参加してよかったと思いました。
 うつ状態になって休職してしまった自分をまた健康的に働けるようにするため、同じような状態にならないために自分と向き合うことで、休職前の自分やこれまでの自分について冷静に振り返ることができました。これから、どのように心がけていけばよいかなど、自分について本気で考える機会を得ることができました。
 これから体調や気分が安定した状態を保つことができるように、週に一度でも自分を振り返り感情を書き出したり、人に話を聞いたりして、また偏った考え方をしていないか客観的に見つめていきたいと思います。

●20代 男性利用者

 当初は生活リズムを整るためにリワークを受けましたが、プログラムを通して今まで気づけなかった自分の課題に気づくことができました。
 生活リズムが崩れることがあり、休みが多くなった時がありましたが、家族の支えにより無事卒業することができました。
 卒業するためには、時間をかけて焦らず通い続けるのが大切だと感じています。

●50代 女性利用者

 私は、リワークに通うことにより、自分の病気とちゃんと向き合う時間を作ることができたと思います。
 それまでは、向き合っているつもりだけで、なんとなく過ごすことが多かったのですが、リワークに通い、心理面・健康面など色々なことを学ぶうちに今の自分はどうなんだろうと考えたり、健康面でも気を付けた生活を送るようにと気にするようになりました。また、色々な人達とのふれあいが楽しく、リワークに通う楽しみにもなりました。
 お陰で家での生活も、時間で動けるようになり、今では仕事をしていた時とほとんど変わらぬ生活リズムで生活ができるようにまで回復しました。
 本当にリワークを利用できたことに感謝しています。

●30代 男性利用者

 リワークを知ったきっかけは、通院していたクリニックの先生の助言です。休職するまではリワークというものがあるのを知らず、「このまま家で休養しているだけで復職できるのかな、、、」と考えながら日々過ごしていました。
 通い始めて一番効果を実感したのは、自分の意見を発信する力が戻ってきたことです。通い始める前は、自分の話したいことがあっても頭の中で考えがグルグル回ってしまったり、言いたいことが上手く言えなかったりしていました。そんな中で各プログラムを受けてみて、グループディスカッションで少しずつ意見を話していくうちに、段々と頭の中が整理されていきました。
 また、自宅ではない場所に通い続けることで、体力的な部分も少しずつ改善されたと感じます。リワークに通う前は日中に眠くなってベッドに転がることも多かったのですが、自宅とは違う環境で過ごすことで、身体が起きている状態を維持しようとしてあまり眠くならなかった感覚です。
 自分の場合は休職期間が2年近くあり、復職に対して不安があったのですが、認知行動療法によるストレスへの対処法や再休職しないためにどうすれば良いかをまとめた復職レポートの作成により、今では復職を前向きに捉えられるようになりました。

病院案内

赤城病院

  • 診療科目精神科・心療内科・内科・救急科・リハビリテーション科・消化器内科・呼吸器内科
  • 所在地群馬県前橋市江木町1072
  • Tel. 027-269-5111