最新専門治療の平準化を目指す

当院では、より専門性の高い治療法や入院プログラムを積極的に導入し、下記の精神医療を標準的に行えるよう取り組みを行っております。

 mECT(修正型電気けいれん療法)
 クロザリル治療
 アルコール治療プログラム
 睡眠外来(PSG検査・MSLT検査)  など



 治療にあたっては精神科医、内科医、看護師、精神保健福祉士(PSW)、作業療法士、薬剤師、栄養士などがチームとなって様々な角度から患者様一人一人のケアを行い、リワーク・デイケアの社会復帰プログラムと組み合わせて早期治療、早期復帰を目指します。

チーム医療の重視

 病棟は従来の療養型の精神科病棟のほか、身体合併症病棟(MPU)、重度かつ慢性期病棟そして、精神科急性期治療病棟と4つの病棟を擁し、どのような患者さまも入院を断らない病院を心がけております。

 精神疾患からの真の社会復帰は、医師による専門治療や薬の処方だけでは困難です。当院ではチーム医療を重視し、病棟ごとに週に一度の回診を実施しています。回診では患者さんの意思を確認しつつ、看護・薬剤師・PSW・OT・栄養士など他職種の専門的な視点で治療や退院に向けた情報共有と方針の確認を行っておりますので、医師やどの部門においても知識の積み重ねとして貴重な場となっております。

職員の連携の速さで多岐にわたるケアを実現

 近年、当院は病棟ごとに患者さまの状態に合わせてケアの方法を変えております。また身体合併症や急性期患者を積極的に受け入れ、内科的側面や発達障害、アルコール依存症など、患者様の対応が症状によって多岐にわたります。
 そのため従来の精神科病院の良さを大切にしながら患者さまと信頼関係を結びつつ、患者さまの早期社会復帰を目指す、という難しい課題に、職員一同で取り組んでいるところです。
 簡単なことではありませんが、当院では部門内や部門間同士の連携が密に行われており、この日常のチームワークの良さでこれらの課題に取り組んでいます。