【主な症状】
■昼夜を問わずお酒を飲むようになる
■お酒を飲まないと幻覚や手のふるえが出る
■お酒を飲むための手段を選ばなくなる・暴れる
■ご家族にこれらの症状があり困っている など
お酒は私たちにとって気軽に手に入る嗜好品です。それだけにアルコール依存症に陥るとお酒との距離の取り方が難しく、身体的にも社会的にも問題が生じることがあります。
当院は群馬県に認定されたアルコール依存症の専門医療機関です。アルコール依存症の方のための集団療法プログラム「久里浜式認知行動療法(GTMACK)」を活用した教育プログラムを実施しています。
プログラムはご本人の同意のもと、入院での実施となり、お酒を断つ「解毒期間」を含めた2~3か月が一区 切りです。また、アルコールによる身体機能の低下が見られたり、明らかな幻覚妄想や抑うつの症状で入院されている患者さまにも、同意があれば入院中の状態を見ながらプログラムに参加していただくことができます。
解毒期間中は最初に「離脱症状(禁断症状)」が現れ、身体的な依存を取り除くための危険な状態が2週間程 度続きます。見方を変えると、この期間を乗り越えれば新しい生活への大きな一歩となります。当院では精神的な管理と同時に内科医による身体的管理を行いつつ、認知行動療法や栄養指導などのプログラムを実施しています。
また、プログラムを終了した方にとって、社会復帰後も断酒を維持できる環境での生活が最も重要です。当院では、精神保健福祉士が訪問看護やリハビリ施設の紹介など、みなさんの新しい生活への橋渡しを行っています。